ミセルチカラの磨き方
先延ばしは百害あって一利なしを踏まえて仕組みを作る
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
資金繰りも早め早めの対策が必要で、先延ばしは致命傷になります。そして、先延ばしがダメなのは、資金繰りだけでなく、経営者の決断全般に言えることです。
先日も、ある会社で問題社員を辞めさせるタイミングが遅れてしまったために、事態収拾までに余計な時間と労力とお金がかかるということがありました。
先延ばしする時には、いろいろな要因があります。
「そのうちなんとなかなるかも」という楽観論がベースになっていることもあれば、「相手とはできるだけ揉めたくない」という回避の気持ちが起因していることもあります。そして、何事も先延ばしする人は、一種の癖になっているので、そのままではなかなか直りません。
人間、痛い目に合えば、その直後は「もう二度とこんな思いはしたくない」と反省して、態度を改めようとします。けれども、喉元過ぎればではありませんが、しばらくすると、また先延ばしの悪癖が顔をのぞかせます。
癖を直すには、現状や目標が定期的に目に触れる仕組みを作ることが肝要です。
資金繰りであれば、資金繰り表を作って、毎月1回は時間を決めて見直すことを習慣化するという方法が有効です。今月末にはいくら足りないのかが数字で分かることで、少なくとも当面の目標が明確になります。
また、いろいろな決断を先送りしてしまう場合は、定例のミーティング日程を決めて、現況や進捗を報告する機会を作るという方法があります。
特に、中小企業の場合、経営者が一人で考え、一人で決めてしまうことが少なくありません。
どんどん自分で決められる経営者は良いのですが、なかなか決められない経営者の場合、先延ばししても誰も文句を言わないので、より注意が必要です。最終的には自分の意見を通すにせよ、自分以外の第三者の目に触れる機会ができることで、一人で抱え込むよりはスピードが上がります。
本当に痛い目に合う前に、足りないお金の金額を知る、進んでいない状況を第三者に話す、といったように、チクリと小さい痛い目に合う。同じ痛みなら、小さい方を選択した方が絶対にお得です!
あなたの会社には、現状や目標が定期的に目に触れる仕組みは備わっているでしょうか?
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