ミセルチカラの磨き方
経営の神様のお墨付きのメソッドです!?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
企業経営の成否の50%は経営理念の浸透度で決まり、残りの30%は社員のやる気を出す仕組み作りで決まり、残りの20%は戦略・戦術である。
経営の神様と言われる松下幸之助さんの教えとして、ある上場企業の経営者から教えていただきました。
- 経営理念の浸透度:50%
- 社員のやる気を出す仕組み作り:30%
- 戦略・戦術:20%
あなたは、この数字をご覧になって、どのように感じられたでしょうか?
通常、会社でよく議論されるは戦略や戦術の話です。つまり、やり方の部分。
けれども、この戦略・戦術が会社経営を成功に導く貢献度は20%に過ぎないというのは、「えっ、そんなに低いの?」と思われたかもしれません。
実は先日もクライアント先で、「経営理念―戦略-戦術―業務」というトップダウン方式の話をしたばかりの私にとっては、まさに「我が意を得たり!」という感じがしています。
というのも、社内でいろいろと意見が分かれるのは、「これをどうするか?」という戦略や戦術の部分です。
事業部制が良いのか、地域制にした方が良いのか。
商品毎に管理するのか、お客毎に管理するのか。
実際に仕事に携わる社員にとっては、毎日の業務とも密接に関連するので、「Aには賛成だが、Bには反対だ!」「Cにはこんなメリットがある!!」「Dだと、こんな問題が発生する!!!」といったように喧々諤々の議論が交わされることがあります。
しかし、どんな戦略・戦術にも、必ず一長一短があります。
そして、最終的に判断するのは、「経営理念の観点から見たら、どちらがよりふさわしいか?」という一点につきます。
けれども、会社が戦略・戦術を決定した時点は、あくまで、まだ仮説の段階。
実際にやってみると、「より経営理念にマッチすると思ったAより、Bの方がお客様のためになった」ということが起こります。そして、この時往々して生れるのは、「だから、俺は最初からBにすべきだと言ったんだ」という評論家的な態度です。
しかし、これは会社全体の観点からみれば、戦略Aと戦略Bの選択の順番の違いに過ぎません。松下幸之助さんの説に基づけば、上限20%の中での差異であり、会社にとって、決定的な影響を与えるものではありません。
それよりも、大切なのは「経営理念に沿った判断基準で物事を決める」ということ。これなくして、経営理念の浸透はありません。
もし、本当に経営理念が浸透していれば、「だから、俺は最初からBにすべきだと言ったんだ」と評論家的に批判する社員はいないはずです。単にプランAからプランBへの切り換えを淡々と行う。これができる状況になっていれば、戦略・戦術の影響は20%というのも、「まさにその通り」という気がします。
もし、戦略や戦術で社内がもめることがあれば、まずは経営理念に立ちかえってみましょう。
解決の道筋が必ず見えてきます。
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