ミセルチカラの磨き方
経営理念を社員が忖度できてこそ、会社が成長する
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
2017年の流行語大賞にもなった「忖度」。
他人の気持をおしはかるという意味から考えると、本来は美徳とも言えます。最近でも忖度を口にして要職を辞する政治家がいるなど、昨今の騒動でなんだかケチがついてしまったのは少し残念な気がします。
以前経営者の集まりで、経営理念の話になりました。
「今年入った新入社員がウチの経営理念を覚えた」という会社では、毎週朝礼で会社の経営理念を唱和されています。若い社員は覚えもいいので、早くも会社の経営理念をすべて覚えたそうです。
「でもね」と、その会社の社長さん。「言葉として覚えるだけではダメで、それができた背景や意味合いを知らないと、本当に浸透したことにはならないんだよね」と、付け加えられていました。
また、別の会社では既に以前から経営理念はあったのですが、かなり形式的なものでした。そこで、4年前に社長さんが半年ほどかけて、自分の言葉で経営理念を作り直しされました。
それでも、社員の間ではなかなか理解されませんでした。そして、社員が自分の意見と会社の経営理念を結びつけて報告書を作るなど、最近になってようやく手応えを感じ始めたそうです。
経営理念に込められた思いを社員がどれだけ忖度できるか。
そのためには、まず、どんな思いでこの経営理念ができたのかを、社長が社員に自分の言葉で話せるようになることが必要です。
そして、単に言葉で伝えるだけでなく、日頃の行動の中で社長自らが実践し続けることが大切です。
言っていることと、やっていることが違っていれば、多くの社員は日頃やっていることをベースに忖度します。
会合の最後の方で「どんな社長が経営理念を見直した方がいいか?」という質問に対して、ある社長さんから出た「〇〇の社長!」と某大手企業の名前が出た回答に皆で大爆笑。
掲げた経営理念を社員が忖度して実践できるか。良い考え方は多くの人が忖度できてこそ広がっていきます。
★経営理念に思いを込めるには、社長のコアコンセプトを言語化することがスタートです。詳しくは「こちら」です。
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