ミセルチカラの磨き方
経営者目線を持った社員は本当に会社経営に必要なのか?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
社員には経営者目線を持ってほしい。
社員には自立的に行動してほしい。
社員にはリーダーシップを発揮してほしい。
これは多くの社長が願っていることかと思います。
けれども、社員が経営者目線を持つと、会社の問題点が目について、辞めてしまうかもしれません。
社員が全員自立的に行動すると、収拾がつかなくなる恐れがあります。
また、一定の社員がリーダーシップを発揮すると、社員の指示が伝わらなくなる可能性もあります。
つまり、会社が会社として成り立つためには、経営者目線を持った社員、社員の自立的な行動やリーダーシップのある社員の存在は必ずしも必要条件ではありません。
逆に、経営者目線を持った社長がリーダーシップを発揮して、社員を引っ張り、社員がその指示通りに行動すれば、その戦略や戦術に大きな狂いがない限り、会社としては事業を続けていくことができます。
もちろん、理想としては、社長が何も指示しなくても、経営者目線を持った社員が自立的に行動し、各社員がそれぞれリーダーシップを発揮して、会社を引っ張っていく形です。
けれども、それはあくまで最終的な理想形であり、それを実現するには、かなりの時間と労力を要します。
社員に対する思い入れが強い社長ほど、社員に期待する度合いも大きいように感じます。しかし、残念ながら、その期待は社長が抱く勝手な理想であって、簡単に裏切られてしまいます。
「なぜこんなに教えているのにできないんだ!」と怒りたくなるのは、心情的には分かります。しかし、いくら怒ったところで、できないものはできないという現実は変わりません。
達成できるかどうか分からないけれど、それに向けて努力を続けられるかどうか。
もし、心の底から
- 経営者目線を持った社員
- 社員の自立的な行動
- リーダーシップを持った社員
を望むのであれば、それに向けて日々挑戦を続けていくしか道はありません。
そして、そこまで腹が据わっていない、もしくは、最初からそれは無理なものとして捉えるのであれば、別の形で会社を経営した方が成果が上がります。
これは、性善説か性悪説かのいずれが正しいかという論争と同じく、どちらが良くて、どちらが悪いかという問題ではありません。一番悪いのは、中途半端な形で会社を引っ掻き回すことです。
まずは、自分がどちらの道で会社経営するのかを見極めましょう。
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