ミセルチカラの磨き方

2019/03/22

自走する組織作りに不可欠な3ステップ

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

自走する組織作りに不可欠な3ステップ
社員が自走する組織

社長であれば、誰しもそうあってほしいと願うのではないでしょうか。


しかし、自走するといった時に、社長が社員にどこまで期待しているかは様々です。

  • 戦略を作る
  • 戦術を練る
  • 行動する
  • 行動の結果を分析する
  • 分析を基に対策を立てる


社長が「売上100億円」という指示だけ出して

社員が自ら戦略を作る
 ↓
戦略毎に具体的な戦術を練る
 ↓
戦術に従って、実際に行動する
 ↓
行動した結果を詳細に分析する
 ↓
分析に基づいて対策を立てる
 ↓
対策に沿って、実際に行動する

を繰り返して、売上100億円を達成するのが理想です。


しかし、実際には「考えて動け」と指示しても、社員にとっては、戦略はおろか、戦術ですら考えるのが難しいのが現実というケースが少なくありません。また、戦術まで示したとしても、実際には、社員がなかなか行動しないということもあります。

それゆえ、まずは、社員に行動してもらうことが最初のステップになります。つまり、最初からすべての面で自走することを目指すのではなく、社員に行動してもらうことに集中します。

その際には、何を、いつまで、にやるという具体的な対象と期限を設定することがポイントです。


例えば、「今週中にA社に訪問しよう」、「月末までに報告書をまとめること」といった具合です。

そして、実際に行動してみると、必ず結果が伴います。

  • A社に訪問したけれど、反応がいまいちだった
  • 報告書を作るのに、思ったより時間がかかった

といった具合です。


行動した後は、結果を分析する必要があるのですが、ここでは、社長が分析した答えを示すのではなく、社員に結果の要因を分析させることが大事です。

  • なぜ、A社はウチの商品に興味がなかったのか?
  • なぜ、報告書を作るのに3日間もかかったのか?


おそらく、社長はすぐにその答えが分かるかと思います。けれども、最初からその答えを教えてしまうと、社員は自らの頭で考えなくなります。しかし、自ら行動している際には、少なくとも五感を働かして動いているので、戦略や戦術を考えるよりも、かなり臨場感が上がります。

それゆえ、上手にリードして、社員に結果の要因を分析させることで、多くの社員は何かしらの気づきを得るはずです。

  • A社に商品を説明する際、先方のニーズを聞かずに 一方的にセールスしてしまった
  • 報告書を書く際のデータがどこにあるのか、分からなかった

 

そして、原因が分かれば、自ずと対策を打てます

  • もう一度訪問して、A社の抱えている課題を掘り起こす
  • 必要な社内データを一つのフォルダにまとめる


つまり、自走する組織を作るためには、

社員に行動してもらうことに集中する
 ↓
行動の結果を社員に分析してもらう
 ↓
分析に基づいて、社員に対策を立ててもらう

という3ステップを最初に踏むことが必要です。


そして、社長の役割は

社員に行動してもらうためのお膳立てをする
 ↓
行動の結果分析で、社員に考えさせる
 ↓
対策についても、社員に考えさせる

です。

 

戦略や戦術を自分で考えるには、「抽象化←→具体化」というプロセスを繰り返して、イメージを膨らませる必要があります。そして、これができるようになるためには、一定の時間と経験が要ります。

それゆえ、最初の段階では

社員に行動してもらうことに集中する
 ↓
行動の結果を社員に分析してもらう
 ↓
分析に基づいて、社員に対策を立ててもらう

を愚直に繰り返しましょう。

社員がなかなか自立して動かないという時、どこかのステップを飛ばしている可能性があります。


自走する組織作りには「社長専任の社外チーム」がお役に立ちます。概要は「こちら」をご覧ください。

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