ミセルチカラの磨き方
自走する組織作りに不可欠な3ステップ
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
社員が自走する組織。
社長であれば、誰しもそうあってほしいと願うのではないでしょうか。
しかし、自走するといった時に、社長が社員にどこまで期待しているかは様々です。
- 戦略を作る
- 戦術を練る
- 行動する
- 行動の結果を分析する
- 分析を基に対策を立てる
社長が「売上100億円」という指示だけ出して
社員が自ら戦略を作る
↓
戦略毎に具体的な戦術を練る
↓
戦術に従って、実際に行動する
↓
行動した結果を詳細に分析する
↓
分析に基づいて対策を立てる
↓
対策に沿って、実際に行動する
を繰り返して、売上100億円を達成するのが理想です。
しかし、実際には「考えて動け」と指示しても、社員にとっては、戦略はおろか、戦術ですら考えるのが難しいのが現実というケースが少なくありません。また、戦術まで示したとしても、実際には、社員がなかなか行動しないということもあります。
それゆえ、まずは、社員に行動してもらうことが最初のステップになります。つまり、最初からすべての面で自走することを目指すのではなく、社員に行動してもらうことに集中します。
その際には、何を、いつまで、にやるという具体的な対象と期限を設定することがポイントです。
例えば、「今週中にA社に訪問しよう」、「月末までに報告書をまとめること」といった具合です。
そして、実際に行動してみると、必ず結果が伴います。
- A社に訪問したけれど、反応がいまいちだった
- 報告書を作るのに、思ったより時間がかかった
といった具合です。
行動した後は、結果を分析する必要があるのですが、ここでは、社長が分析した答えを示すのではなく、社員に結果の要因を分析させることが大事です。
- なぜ、A社はウチの商品に興味がなかったのか?
- なぜ、報告書を作るのに3日間もかかったのか?
おそらく、社長はすぐにその答えが分かるかと思います。けれども、最初からその答えを教えてしまうと、社員は自らの頭で考えなくなります。しかし、自ら行動している際には、少なくとも五感を働かして動いているので、戦略や戦術を考えるよりも、かなり臨場感が上がります。
それゆえ、上手にリードして、社員に結果の要因を分析させることで、多くの社員は何かしらの気づきを得るはずです。
- A社に商品を説明する際、先方のニーズを聞かずに 一方的にセールスしてしまった
- 報告書を書く際のデータがどこにあるのか、分からなかった
そして、原因が分かれば、自ずと対策を打てます。
- もう一度訪問して、A社の抱えている課題を掘り起こす
- 必要な社内データを一つのフォルダにまとめる
つまり、自走する組織を作るためには、
社員に行動してもらうことに集中する
↓
行動の結果を社員に分析してもらう
↓
分析に基づいて、社員に対策を立ててもらう
という3ステップを最初に踏むことが必要です。
そして、社長の役割は
社員に行動してもらうためのお膳立てをする
↓
行動の結果分析で、社員に考えさせる
↓
対策についても、社員に考えさせる
です。
戦略や戦術を自分で考えるには、「抽象化←→具体化」というプロセスを繰り返して、イメージを膨らませる必要があります。そして、これができるようになるためには、一定の時間と経験が要ります。
それゆえ、最初の段階では
社員に行動してもらうことに集中する
↓
行動の結果を社員に分析してもらう
↓
分析に基づいて、社員に対策を立ててもらう
を愚直に繰り返しましょう。
社員がなかなか自立して動かないという時、どこかのステップを飛ばしている可能性があります。
★自走する組織作りには「社長専任の社外チーム」がお役に立ちます。概要は「こちら」をご覧ください。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。