ミセルチカラの磨き方
揺るがない自分は実はみっともない人?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
揺るがない自分。
言葉を聞くと、なんとなくカッコイイ感じがします。
けれども、視点を変えると、
揺るがない自分=固定点に留まっている自分
です。
周りが変化しているのに、自分だけが固定点に留まっているとどうなるでしょうか。
揺るがない自分=ずれている自分
となります。
このため、揺るがない自分は、第三者から「浮いていて、どこか痛い人」と見られているかもしれません。
一方、天動説か地動説かで言うと、我々は知識として地動説を知っています。けれども、人の実感としては、地球の周りを太陽や月が回っていると捉える方が自然です。
地球の上の、日本の中にある、東京という場所にずっといるというのは実感としては分かりやすいです。しかし、たとえ同じ場所にずっといるとしても、その場所は宇宙全体から見れば、ずっと同じ場所に留まっている訳でありません。
そして、このことは感覚としては実感しにくいだけに、自分の頭の中で意識して想像しない限り、なかなかつかめない感覚ではないでしょうか。
これを先の揺るがない自分と結びつけて考えると、我々は誰しも、「世界は自分を中心に回っている」と考えてしまう傾向があります。もちろん、「そんな大それたことは考えてもいません」「私にそんな力はありません」とおっしゃる方もおられるかと思います。
けれども、何か困難なことや嫌なことにぶち当たった際、「なぜ、こうなるの?」と感じる時には、
世界は自分を中心に回っている(はず)
↓
なのに、なぜ、自分の思い通りにならないの?
↓
これって、〇〇が悪いのでは?
と、少なからず自分以外のところに何かしらの要因を求めてしまうのではないでしょうか。
これは、人が自ら感じて、自分の頭で考える以上、まずは自分の視点から答えを探すがゆえに致し方ないところです。
でも、そこで自分の感じていることを
本当にそうだろうか?
と一歩引いて見れるかどうか。
揺るがない自分はカッコイイと思っていても、周りからは格好悪い人なのかもしれません。自分の足で立っているところは、動いていないように感じても、実は1秒たりとも同じ場所ではありません。
いま自分の感じていることは、今まで生きてきた狭い世界の中で培ってきたものです。そこに疑問を挟むのは少し勇気のいることかもしれません。
しかし、自分にとっての真実に辿りつくには、
本当にそうだろうか?
という素朴な疑問から始まります。
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