ミセルチカラの磨き方
赤点を認める度量を持って挑戦を続ける
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
もしあなたのお子さんがテストで30点しか取れなかったら、どんな言葉をかけるでしょうか。
波平さんだったら、カツオに対して「もっとちゃんと勉強しなさい!」ときつくお説教するのではないでしょうか。
私の家内は数学が苦手だったらしく、数学のテストの点数はあまり良くなかったそうです。でも、父親から「ひーちゃんは一所懸命頑張ったんやろ?」と聞かれて、「ハイ」と答えると、「次に頑張ればいい」とやさしく励まされたそうです。
一方の私。
テストで30点だった記憶はないのですが、テストの点数が良くても褒められた記憶もありません。
さて、40年以上年数が経ってどうなったか。
30点でも認めらていた家内は何事にも積極的に取り組み、「なんとかできる!」という姿勢が身についています。
しかし、100点でも承認されていなかった私は、新しいことに挑戦する際には「これって本当に自分ができるだろうか?」とまずできるかどうかを考えてしまう癖がついています。
学校のテストには必ず正解があります。しかし、会社が取り組む課題には必ずしも正解があるとは限りません。
「Facebookを使ってお客さんを獲得できた!」「あの先生に教えてもらったら、売上が3倍になった!!」という成功事例はたくさんありますが、その通りにやっても自社では上手くいかないことがあります。
また、仮に他社の正解をまねて成果が出ても、「半年前は1ヵ月で100人集客できたのに、今回は15人しか集まらなかった」ということもあります。
つまり、会社の経営は正解のないテストを常に解き続けているようなものです。言い換えれば、100点はおろか70点も取れれば上出来で、20点、30点は当たり前の世界です。
だからこそ大事なのは、たとえ30点しか取れなくてもそれを認めて次へ進む姿勢です。
会社経営においても100点を目指すことは大事。でも、できる範囲で100点を取ることばかりに執着していると、やがて代替品や競合他社に取って代わられます。
難しい問題にチャレンジしてたとえ30点しか取れなくても、それは失敗ではありません。次にチャレンジする際の成功確率がより高まったという結果です。
PDCAのサイクルをしっかりと回していくためには、義父のように30点を認める度量が経営者に求められます。
春は新しいことを始める季節。表面的な結果にこだわらずにいろいろとチャレンジしていきましょう。
★正解のないテストを解き続けるために、「社長専任の社外チーム」をご活用ください。詳しくは「こちら」です。
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