ミセルチカラの磨き方
単純な原則にしたがって瞬時に決断する
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「原則とは単純だからこそ原則なんだし、決断とは瞬時に行なうから決断なのさ」
先日読み終えた小説「極北ラプソディ」に出てくる一節です。
「チームバチスタの栄光」など医療関係の小説で知られる海堂尊さんの作品。以前NHKでもテレビ化されたので、お読みになった方がおられるかもしれませんね。
テーマは地域医療。設備の伴わない診療所で急患が出た時、手術するのかしないのかを巡ってやりとりされるシーンで出てきます。
詳細はネタばれになるので省略しますが、生きるか死ぬか、成功するのか失敗するのか、ギリギリの判断を求められる時にはベテラン医師でも戸惑うものです。その時はあれこれ考えず、単純な原則にしたがって瞬時に決断することが求められます。
経営者も日々いろいろな決断を迫られます。中には複雑な要素が入り混じっているために、なかなか決断できないことも少なくありません。
しかし、「この人儲かっているなぁ」と思える経営者を見ていると、共通しているのは決めるのが早いということです。
おそらく、単純な原則にしたがって瞬時に決断する習慣が身についておられるのだと思います。
小説では、「簡単におっしゃいますけど、そんな簡単なことではありません」という反論に対して、冒頭のセリフを発した先生は、「大切な原則にいろいろ付着させすぎたんだ」とやさしく諭します。
年度末も近づいてくる中、瞬時に決断するために原則を単純化することも必要です。
ところで、小説の中で問題となった原則とは「外科医は開腹をためらってはいけない」
「外科医の先生はすぐ手術したがる」と言われるのも、原則に則った行動なのかもしれませんね。
★単純な原則にしたがって瞬時に決断するためには、自分の価値判断の基準を知ることが先決です。詳しくは「こちら」。
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