ミセルチカラの磨き方
やさしい問題から順番に解く際、より成果を上げるコツとは?
やさしい問題から取り組んでレベルアップするには、最初のやさしい問題で手を抜かず、限られた時間の中、助走で真剣かつ落ち着いて集中することです。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
日経新聞で掲載されていたコラム「挑む」。塾の先生などが毎週交替で教育や受験に関する記事を書かれており、時々読んでいました。
ある日の題名はズバリ「易しい問題から解く」。
その冒頭文は「入学試験では、易しい問題から順に解くことが鉄則。」しかし、その筆者の先生は、同じように易しい問題から順番に解いていても、結果に差が出ることがあるという経験をされました。
数学の得意なA子とやや苦手なB子。
同じ順番で問題を解いていったのに、A子:90点台、B子:70点台と、大きな差が・・・。
二人の違いは、最初に解いた比較的易しい問題を、A子:全問正解、B子:いくつかを誤答。一方で、その易しい問題にかけていた時間はA子>B子
つまり、A子の方が易しい問題にじっくりと取組み、結果として、正解率が高かったという訳です。
そして、先生がなぜ最初はスローペースだったのかをA子に尋ねると、「そうすることで、後ろの難しい問題を解く助走ができるみたいで・・・」という回答だったそうです。
中学3年生のA子、なかなかすごいですね!
会社においても、実際には難しい問題は後回しにしがちです。しかし、最初に易しい問題にじっくりと取組むことで、だんだんと自信がついてきて、次第に難問にも取組めるようになることもあります。
一方で、易しい問題で手を抜いてしまい、なかなかレベルアップが図れないケースも少なくありません。
限られた時間の中で、最初の助走に真剣かつ落ち着いて集中できるかどうか。
この点、社会人としても、中学3年生に謙虚に学びたいと思います。
ところで、このコラムの中では、冒頭文「入学試験では、易しい問題から順に解くことが鉄則。」の後に、「逆に、難しい問題は敬遠し、場合によっては捨てたほうがよい」とあります。
この点、入試と違い、会社経営の場合は、難しくても捨てられない問題があるのはつらいところですね。
★会社で組織風土を変革する際にも助走時期がポイント。「社内改革チームのスタートアップ」には「こちら」がお役に立ちます。
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