ミセルチカラの磨き方
会社が取れるリスクを見極めて一気にアクセルを踏む
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日はクライアントさんと、「新しい商品に関するリスクを洗い出す」打合せがありました。
お客様のニーズが多様化、細分化する中、どんな会社でも、今までの商品がそのまま売れ続けるとは限りません。たとえ、同じ商品を売り続けている場合でも、その中身や特性は以前とは変わっているケースが少なくありません。
そもそも、変わること、変えることには、リスクが伴います。一方で、変わらない、変えないことも。リスクになるのです。
打合せをやっている中で感じたのは、会社によって取れるリスクの中味は違うということ。
例えば、銀行の場合。
財務分析によって、財務的なリスクについては、いろいろな経験と実績があるので、ある程度予測することが可能です。しかし、あるメーカーの商品が本当に売れるのかどうかについては、専門分野ではないため、どうしても分からないところが出てきます。
打合せの中でも、一番話題になったのは、売掛金の回収に関するリスクの問題。
会社にとってみれば、売掛金の回収については、先に商品を渡して、後からお金が入ってくるので、取引先にお金を貸しているのと同じです。
しかし、普通の会社は、銀行とは違うので、仮に売掛金が発生する場合でも、相手先の決算書を分析したり、不動産担保を取ったり、連帯保証人をつけたり、といったことまではしません。
おそらく、今までの経験値や取引実績等をベースに「これぐらいの金額だったら大丈夫」という判断をされているのかと思います。
銀行が融資する時のように、ガチガチにしてしまうと、商品としての魅力がなくなってしまうし、一方で、会社として、売掛金の取りっぱぐれは困る・・・。
打合せの中で、私からアドバイスをさせていただいたのは、最初は金額は小さく、回収期間も短いものから始めるということ。
成功されている経営者を見ていると、
- リスクを最初に見極めるまではすごく慎重である
- リスクがある程度把握できたら、投資額を増やして事業を一気に拡大する
という二面性を持っておられます。
ブレーキとアクセルをどう踏み分けるのか。
慎重なだけでは会社は成長しませんし、積極果敢なだけでは、時には足元をすくわれます。
あなたの会社では、どのようなリスクを、どのくらいなら取れるでしょうか?
★社長が自らの価値判断の基準を知ることで、許容できるリスクの範囲も明らかになります。詳細は「こちら」をご覧ください。
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