ミセルチカラの磨き方

2019/01/16

会社を守るルールを守るためには社長も鬼になる

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

会社を守るルールを守るには、社長も鬼になる

「ここでクビにしないと、今度は俺が舐められるからね」

先日あるクライアント先で社員を辞めさせるということがありました。

その社員は社長も将来の幹部候補と期待していた人。私も一度会ったことがありますが、知識・経験ともに豊富で人当たりもよい感じの人でした。

しかし、今回ちょっと問題が起こり、会社に迷惑をかける事態が起こりました。

社長としては直面する戦力ダウンは大きな痛手なので、反省を促してそのまま雇うということも一瞬頭の中によぎった様子です。けれども、他の社員に対する影響を勘案し、本人とも話し合って退職させるという結論になったのです。

私の最初の職場である銀行では、契約書や手形・小切手などの重要物は金庫の中に入れるのが原則でした。その本来の主旨は、大事なものをきちんと保管することで会社の信頼を守るということです。

ある時、私の同期が取引先からの帰りが遅くなり、取引先から預かった書類の一部を自分の机の中に入れて帰るということがありました。

本来は金庫の中に入れなければならないもの。しかし、既に金庫は閉まっており、上司に連絡して金庫を開けてもらうのも面倒なので、「まあ、一日ぐらいならいいかぁ」という感じだったのです。

そして、運の悪いことに翌朝たまたま行内の検査があり、同期の机を開けると・・・。

しばらくして、その同期は転勤となりました。

会社では様々なルールがあります。そのルールの中には会社を守るために自ら決めたルールもあります。

銀行の中では、所定のものが所定の場所にあるというのもその大事なルール。このため、さすがにクビにはならなかったものの、人事異動という形で、ルールを守らなければならないということを教えられた一件でした。

会社を守るために決めたルールを守らない人は守らない。

厳しいようですが、長く事業を続けていくためには欠かせないポイントです。

「売上が上がらない」「目標の数字を達成できない」から、社員をクビにするというのはもしかすると、営業の進め方が悪い、目標の立て方が悪い、上司の指示が悪いということがそもそもの原因の場合もあるので、不合理です。

一方で、社員全員が知っている会社のルールを破ることで、会社の信頼を傷つける行為に対しては、芽が小さい段階から摘まないと絶対にダメです。

この点、もうすぐ節分ですが、社長も鬼になる厳しさが求められます。

 

社員が自走する組織作りを目指すためには、「こちら」もご活用ください。

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