ミセルチカラの磨き方
関心の矢印の向きを変えて、ビジネスチャンスを広げる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
最近親しくさせていただいているAさん、最初にお会いしたきっかけは、今はほとんどお付合いしていないBさん主催の会合でした。
また、日頃お世話になっているC社さん、その存在を知ったのは最近はお見かけしてもほとんど口をきいたことがないDさんのご紹介でした。
今ではBさん、Dさんとは関係がやや疎遠になっています。でも、BさんやDさんがいなければ、AさんやC社さんと出会わなかったかもしれず、その意味ではBさん、Dさんにもたいへん感謝しています。
さて、日頃仕事で人と会う時、「この人は自分のお客さんになるか?」という観点で見ることはないでしょうか。
そして、その人の状況や興味によって、「あっ、この人はお客さんにはならないや」と思った瞬間、その人に対する関心が薄れてしまうことはないでしょうか。
恥ずかしながら、以前の私にはそのようなことが少なからずありました。
この時、向いている矢印の方向は自分。
- 自分にとって役立つのかどうか
- 自社の売上につながるのかどうか
ということに焦点が当たっています。
一方で、自分の商品とは関係なく、
- この人は何に困っているのだろうか?
- どうやったら、この課題を解決できるだろうか?
ということを考えている時、向いている矢印の方向は相手です。
もちろん、相手の悩み事や問題の本質が分かったところで、自分の持っているスキルや自社の商品ではその悩みや問題を解決できないことがあります。
例えば、先日もある人が将来の目標に向けて、「まずはホームページを作って情報を発信したい」が、次に進むためにやりたいことであることがハッキリしました。
ご承知のように弊社はウェブサイトの制作会社ではありません。そこで、知人の会社を紹介したところ、ご本人もすごく喜ばれ、紹介したウェブサイト会社からも感謝されました。
結果的には弊社との間では契約には至りませんでした。けれども、その人のニーズが分かり、それをどうやったら満足させられるかが分かったことで、次の新しいサービスを始めるきっかけになりました。
自分に矢印が向いている限り、ビジネスチャンスはごく限られたものになります。でも、相手に矢印が向いていると、ビジネスチャンスは無限に広がります。
振り返ってみると、冒頭のBさん、Dさんに出会ったのは、私の関心の矢印がほぼ自分にしか向いていない時でした。
そして、よくよく思い出して見ると、BさんもDさんも基本的には矢印が自分に向いている人。矢印が自分に向いている人同士が出会っても、長く関係が続かないのは当然の帰結です。
今も良いご縁をいただいているAさんやC社さんと、知り合いになれただけでも奇跡的なことかもしれません。
自分に向いている矢印を相手に向ける。
相手に関心を持っているようでいて、意外と矢印はしっかり自分に向いていることがよくあります。
しかし、10年、20年と長くビジネスを続けていくためには、最初はなかなかできなくても意識して、自分に向いている矢印を相手に向けることは絶対に不可欠です。
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