ミセルチカラの磨き方
一度聞いたら絶対に忘れない伝え方を世界史の教科書から学ぶ
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「地域や年代が目まぐるしく変わる」
公立高校教師の山﨑圭一さんが書かれた「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」の中で、一般的な世界史の教科書がわかりにくいと言われている理由として解説されています。
実際、高校の世界史では、古代史で、中東を扱っていたと思ったら、次はヨーロッパ、インド、そして中国へと目まぐるしく地域が変わっていきます。
一方、前述の「一度読んだら・・・」では、最初にヨーロッパの歴史を古代から中世まで一気に記載し、次は中東、その次はインドを、といったように地域単位で、まとまった歴史の流れが書かれているので、高校の教科書に比べると、断然理解しやすいです。
家族が参加する講座の課題図書として指定されたので、買ったのですが、今はもっぱら私が読んでいます(笑)。
さて、同じ事実を伝えるにしても、伝え方によって、相手の理解度はまったく違ってきます。
これは社長の話も同じです。
「この人は何を言いたいのか、よく分からない」という人に限って、高校の教科書と同じく、内容があっちから、こっちへと飛ぶので、話の流れがつかみづらいというケースがほとんどです。
おそらく本人の中では、全部つながっているのでしょうが、聞いている方からすると、「さっきまでローマのカエサルの話だったのに、次はいきなり始皇帝のこと?」というようにバラバラに捉えられています。
どういう単位で一括りにして、どこまで詳しく話すのか。これは伝える相手によって変わってきます。
社内で言えば、新入社員に対する話と、入社15年のベテラン社員向けに話す内容では、話のまとめ方や、使う事例も違ってくるはずです。
もし、「社長の俺が言うことが今一つ社員には伝わっていないなぁ」」と日頃感じておられるのなら、一回の話で伝える内容の構成を見直すと、何か新しい発見があるかもしれません。
一回の話の中にたくさんの内容を盛り込みすぎると、かえって逆効果です。
「一度聞いてもすぐに忘れる」ではなく、「一度聞いたら絶対に忘れない」話を目指しましょう。
★社長が伝えるメッセージをより説得力あるものにするために、「こちら」もご参照ください。
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