ミセルチカラの磨き方
騒動が「エライヤッチャ」になった根本原因はお客様目線の欠如
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
もう、何年前のことだったか…。一度はこの目で見てみたい!と出かけた阿波踊り。
その年も本当に暑い暑い夏で、実際に阿波踊りを見るのも「体力勝負」と思ったものです。
さて、今年の阿波踊り。ニュースを賑わせていましたね~。
このニュースにひとこと物申すなら、「見に来るお客さんのこと考えてんの~?!」です。
踊りのグループは、確か「連」って呼ばれていたと思います。「次は〇〇連のみなさん~」みたいなアナウンスでした。
たとえ有力な連でなくても、子供から年配まで踊りは上手だったし、何よりも楽しそうでした。もちろん見ているほうも楽しかったしね。
今回の騒動での開催側の主張は、有力な連が出るところにお客さんが集中するから振り分けるってことでした。
一箇所に集中することでの安全性の問題も言われていたけど、全ての会場で売上をあげるってことが大目的。そのために分散というのは、一つの方法としてはありです。だけど、一箇所に集中するということは、そこでやるものを見たい人がたくさんいるということでもあるわけです。
お客様不在のまま安易な方法に走るだけでいいのか?
全国から見に来る大勢の人をどうやって満足させるのか?
ってことに思い至らないから、簡単にできる方法に頼ることになったんだと思います。
主催者側、お客様目線欠如!
中止にされてしまった総踊りに参加する有力な連。主催者を無視して強行に総踊りを決行しました。
「私たちはこの総踊りのために、1年間練習してきてるんです!」
だから中止なんてあり得ない!って勢いで踊り手がインタビューに答えていました。
これを見てまたゲンナリです。「それはあなたたちの勝手でしょ」って話ですから。
踊りたいから強行突破じゃだめなんです。
総踊りを楽しみにしている人に見てもらうためには、どういう方法があるかってことを考えないと。
「総踊りがあるから徳島なんです。他とは違います!」
差別化するところはそこじゃないでしょ。…とまたゲンナリ。
踊り手側もまた、お客様目線欠落!
観光協会が累積赤字4億円超で破産というのも、そもそもありえません。
なんでそこまで放置してたの?ってことですから。
でも、この根本原因には、「お客様目線」を無視した自分たちのことしか考えていない運営があると思います。
夏の4日間だけで、経済効果は100億円。
お祭りとはいえ、ビックビジネスです。お祭りのプロデュースやマーケティングが必須。
「徳島の阿波踊り」というブランドがあるのだから、阿波踊りを文化として守り伝承していくためにも、「お客様目線」に気づいて欲しい。(心の叫びとしては「早く気づけ~!!」ってかんじ)
お客様は「総踊り」を見てるんじゃなくて、目の前で躍動し本気で楽しんでいる姿に感動するんですから。
今年の観客は15万人も減少したそう。
赤字解消どころか、また増えてるんじゃないでしょうかね…。
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